〜前回のあらずし〜
自給自足に憧れた少女がNPO活動を始めるも、周囲の反応はいまひとつ。しかし、新聞記事の魔法でなんとか上手くいき始め、学力をトーク力でカバーし大学合格。フェアトレードドライマンゴーに感動して料理人を志すが、人参の謎を追って突如、四国の限界集落へと向かうのであった。
ワイルド三本木爆誕
午前2時に仕事が終わって飲んで帰って朝6時に寝る飲食業生活から、
朝7時には仕事が始まる農業へ。
研修先は販売用に鶏卵と水稲をやっていて、その他自給用の野菜や麦、雑穀などを育てていました。
私が研修を始めた5月は田植えや夏野菜の準備をしたりする時期で、
しかもテレビ出演がきっかけに急増した卵の注文対応もあり、
とにかく忙しくて「人参の謎」のことは一回忘れます(笑)
深夜に「うぉ〜」と叫びながらイノシシを追い払ったり、
蹴りかかってきた雄鶏を蹴り返したら巣箱にゴールして流血させてしまったり、
野菜がうまく育たず筍や草ばかり食べてたら口がただれたり、
田んぼや畑の土をテイスティングしてみたり、
毎日鉄筋を地面に打ち込みながら私なんの研修中だっけと思い悩んだり、
気づいたらアトピー完治していたりと、
ここでは本当に貴重な経験をさせていただきました。
↑初めて育てた米
後半でようやく人参の謎のことを思い出し、
成長途中の色んな段階の人参を食べてみて仮説は割と正しいんじゃないかという結論に。
ですが、もう人参のことなんて忘れちゃうくらいに、
毎日刺激たっぷりの生活を送ることができました。
農業経験ゼロから飛び込み(収穫間際の玉ねぎに土寄せするくらいに無知)
トリの世話と米・野菜の栽培にひと通り触れ、農業の基本の基本を学ばせていただき本当に感謝しています。
そして最高の卵と収穫して5分後には調理開始できる野菜の味にも感動!
料理人だったのに、どんどん調理しなくなりました。素材そのままで十分美味しいので(笑)
憧れのカフェ店長〜やっぱ農業でしょ
ワイルドな暮らしを始めて1年ちょっと経った頃、
今度オーガニックカフェの経営を始めるという友人から「店長やらないか」とのお誘いが。
そろそろ料理人に戻っても良いかなと思い、山を下りて千葉県へ。
マクロビオティックのお店だったので、動物性の食品を使わないランチを提供。
草ばっか食べていた四国での経験をフル活用し、特に学んだことのないベジタリアンメニューもなんとか作ることができました。
↑当時のランチ
食材の仕入れからメニュー開発、調理、接客など半年間経験させてもらった後、
やっぱ農業がやりたい〜と、当時まだ法人化していなかった千葉県印西市の柴海農園へ初の社員として加わることになりました。
個人事業主に憧れる
柴海農園では加工部門を担当し、
主に瓶詰めのピクルスや野菜パテ、ジャムなどの開発、製造、営業を行いました。
その他、農園でのイベントの運営や、ウェブサイト・SNSの運用、販促物の作成なども経験。
↑「現代農業」で取り上げていただいた葱坊主ピクルス
加入当時は「柴海夫妻+私」でやっていた農園も、パートさんがどんどん増え、売り先も増え、
耕作面積も増え、、、そんな急成長のタイミングで関わることがき、自分も急激にスキルアップでき、
本当にありがたかったと思っています。
とっても大変だったけど(笑)
この頃、関わる人はほとんど個人事業主。
自分の責任で自由に仕事をする皆さんがとっても羨ましく見えて、
私も独立したいと思うようになりました。
農家にとっての情報発信の重要性と同時に、
農業をしながらの発信の大変さもまたひしひしと感じていた私は、
実は副業として始めていたウェブ制作業を本業にすることを決意。
29歳の冬、ついに「ウェブデザイナー」を名乗り始めました!
今日はこの辺で。
次回、
*本当にウェブデザイナー?
*やっぱ農業でしょPart2
*農業のためのウェブデザイナー
の3本の予定です!